妊娠中の病院受診スケジュール|初診から出産まで時期別に徹底解説

Information

妊娠中の病院受診スケジュール
初診から出産まで
時期別に徹底解説

更新 2026.04.26
本記事は、厚生労働省・日本産科婦人科学会の公開情報をもとに、Amaria編集部が作成しています。受診のタイミングや内容については、かかりつけの産婦人科医にご確認ください。

妊娠検査薬で陽性が出た。でも——「病院にはいつ行けばいいの?」「健診って何をするの?」「費用はいくらかかるの?」はじめての妊娠なら、わからないことだらけですよね。

この記事では、妊娠初診から出産まで、受診のタイミング・健診の内容・検査の種類・費用の目安を、時期ごとにわかりやすく解説します。「次に何をすればいいか」が一目でわかるお守り記事として、ぜひ活用してください🌿

1. 妊娠したら最初にすること

やることタイミングポイント
産婦人科に予約を入れる陽性が出たらすぐ妊娠5〜6週ごろの受診が目安
葉酸サプリを始める今すぐ1日400μg・食事と一緒に
アルコール・タバコをやめる今すぐ妊娠がわかった時点で直ちに
母子手帳を取得する妊娠届出後市区町村の窓口で
職場への報告を検討する体調に応じて義務はないが早めが安心なことも
編集部
編集部
Amaria Editor 「陽性が出た!でも何をすればいいかわからない」という方、まずは産婦人科に電話することから始めてください。「妊娠検査薬で陽性が出ました」と伝えるだけで、次のステップを教えてもらえます🌿

2. 初診はいつ・どこへ行く?

初診の目安は妊娠5〜6週ごろ(生理予定日から1〜2週間後)です。早すぎると胎嚢が確認できないことがあります。

週数エコーで確認できること
4〜5週胎嚢(確認できない場合もある)
6週ごろ心拍(確認できない場合もある)
7〜8週心拍・赤ちゃんの形
編集部
編集部
Amaria Editor 「陽性が出たらすぐ行かなきゃ!」と焦る気持ちはよくわかりますが、早すぎると「まだ確認できません、また来てください」となることも。5〜6週を目安に予約を入れるのがスムーズです🌿

どこへ行く?

施設の種類特徴
産婦人科クリニック(個人病院)待ち時間が少ない・アットホームな雰囲気が多い
総合病院の産婦人科ハイリスク妊娠・合併症がある場合に安心
助産院自然分娩を希望する方向け・リスクが低い妊娠に限る
施設を選ぶポイント
自宅・職場から通いやすい場所
出産まで対応しているか(分娩できる施設か)
口コミ・雰囲気が自分に合うか
⚠ 人気の産院は早めに

人気の産院は分娩予約が早めに埋まることがあります。出産を希望する産院が決まっている場合は、早めに連絡してみてください。

3. 妊婦健診のスケジュール全体像

時期週数受診頻度
妊娠初期〜23週4週に1回
妊娠中期24〜35週2週に1回
妊娠後期36週〜出産1週に1回
Point

妊娠期間を通じて、合計14回程度の健診が標準とされています(自治体によって補助券の枚数は異なります)。

4. 時期別・健診内容と検査の詳細

妊娠初期(5〜15週)|初診・基本検査
初診(5〜8週ごろ)の確認内容
  • 経腟エコーで胎嚢・心拍の確認
  • 子宮外妊娠の確認
  • 問診(既往歴・月経周期・最終月経日など)
  • 血圧・体重・尿検査
初診の血液検査項目目的
血液型・Rh因子輸血・新生児溶血性疾患の予防
血算(貧血の確認)妊娠中の貧血チェック
風疹抗体妊娠中の風疹感染リスク確認
梅毒・HIV検査母子感染の予防
B型・C型肝炎母子感染の予防
血糖値妊娠糖尿病の早期発見
甲状腺機能流産・早産リスクと関連
トキソプラズマ感染リスクの確認(施設による)
クラミジア性感染症の確認
編集部
編集部
Amaria Editor 初診は採血項目が多くてびっくりするかもしれませんが、赤ちゃんとママを守るための大切な検査です。採血が苦手な方は事前に伝えておくと配慮してもらえますよ🌿
妊娠8〜12週ごろ|心拍確認・出生前診断
確認・検査内容
  • 心拍・赤ちゃんの成長確認
  • 腹部エコーへの移行(時期は施設による)
  • NT検査(希望者・11〜13週)
  • 出生前診断の説明・相談(希望者)
NT検査とは

赤ちゃんの首のうしろのむくみ(NT)を測定し、染色体異常のリスクを評価する検査です。希望者のみ行います。

出生前診断の種類時期特徴
NIPT(非侵襲性出生前検査)10週〜母体血液で染色体を調べる・精度が高い
母体血清マーカー検査15〜18週血液検査・確定診断ではない
羊水検査15〜18週確定診断が可能・流産リスクがわずかにある
⚠ 出生前診断は任意です

受けるかどうかはパートナーとよく話し合い、遺伝カウンセリングを利用することをおすすめします。

妊娠中期(16〜27週)|胎動確認・詳細エコー
16〜20週ごろ
  • 赤ちゃんの成長・羊水量の確認
  • 胎盤の位置確認(前置胎盤のチェック)
  • 性別確認(確認できない場合もある)
  • 胎動の有無を確認し始める
20〜24週ごろ(中期詳細エコー)
  • 赤ちゃんの各臓器の形態確認(脳・心臓・腎臓・脊椎・四肢など)
  • 赤ちゃんの大きさ・体重推定
  • 羊水量・胎盤の位置
編集部
編集部
Amaria Editor 中期詳細エコーは時間をかけて丁寧に見てもらえることが多いです。赤ちゃんの顔や手足が見えることもあって、感動する瞬間のひとつです🌿
24〜28週ごろの追加検査目的
妊娠糖尿病スクリーニング50gブドウ糖負荷試験(施設により異なる)
貧血検査(再検)鉄欠乏性貧血の確認
子宮頸管長の測定早産リスクの確認
妊娠後期(28〜40週)|出産準備・最終確認
28〜35週(2週に1回)
  • 赤ちゃんの成長・推定体重
  • 胎位(頭位か逆子か)の確認
  • 胎盤・羊水の確認
  • ノンストレステスト(NST):赤ちゃんの心拍変化を確認(施設・時期による)
36〜40週(1週に1回)
  • 赤ちゃんの位置・下降度の確認
  • 子宮口の開き具合(内診)
  • NSTによる赤ちゃんの状態確認
  • 出産に向けた最終確認
後期の追加検査時期内容
GBS(B群溶連菌)検査33〜37週産道感染の予防
血液検査(再検)施設による貧血・血小板など
編集部
編集部
Amaria Editor 臨月の内診は少し痛みを感じることがあります。「これは痛い?」と不安な方は、事前に助産師さんに伝えておくと丁寧に対応してもらえますよ🌿

5. 妊婦健診の費用と補助券の使い方

健診は基本的に保険適用外(自費)です。ただし、自治体から妊婦健診補助券が交付されます。

健診の種類自費の目安
初診(エコー・血液検査含む)5,000〜20,000円程度
通常健診(エコーのみ)3,000〜5,000円程度
血液検査あり+3,000〜8,000円程度
NSTあり+1,000〜2,000円程度
⚠ 費用の目安について

費用は医療機関・地域によって大きく異なります。あくまでも目安としてご参照ください。

妊婦健診補助券について

交付枚数
原則14回分(自治体による)
取得方法
市区町村の窓口で妊娠届出後に交付
使える場所
契約医療機関(他都道府県でも使えることが多い)
補助額
自治体によって異なる(合計4〜10万円程度)
補助券を使っても自己負担が発生する場合

追加の血液検査・NIPTなど任意検査、補助額を超えた分、他都道府県の施設(補助額が異なる場合)は自費になることがあります。

編集部
編集部
Amaria Editor 母子手帳と一緒に補助券が交付されます。毎回の健診に忘れずに持参してください。使い忘れると全額自費になってしまうので注意です🌿

6. 母子手帳の取得について

妊娠が確認できたら、市区町村の窓口(または一部はオンライン)に妊娠届出書を提出し、母子手帳を取得します。取得の目安は妊娠8〜12週ごろが一般的です。

取得に必要なもの(一般的な例)
妊娠届出書(窓口でもらえる)
本人確認書類(マイナンバーカード・免許証など)
妊娠を確認したもの(検査薬・診断書など・不要な自治体もある)
母子手帳と一緒にもらえるもの

妊婦健診補助券・各種サービスの案内(産前産後サポート・育児支援など)。自治体によってはギフト・クーポンなども。

編集部
編集部
Amaria Editor 母子手帳は妊娠中〜子どもの成長記録まで長く使う大切なもの。カバーをつけてお気に入りの一冊にしている方も多いですよ🌿

7. こんなときはすぐ受診して

健診の予定日でなくても、以下の症状が出たらすぐに産院に連絡してください

症状考えられる原因
大量の出血切迫流産・前置胎盤・常位胎盤早期剥離など
強い腹痛切迫早産・常位胎盤早期剥離など
破水感(さらさらした液体が流れる)早期破水
胎動が急に減った・なくなった胎児機能不全など
激しい頭痛・むくみ・視野の変化妊娠高血圧症候群など
高熱(38度以上)感染症など
⚠ 迷ったらまず電話を

「大げさかな」と思っても、迷ったらまず産院に電話してください。症状を伝えるだけで適切な指示をもらえます。

8. Amariaまとめ

「健診は赤ちゃんとの定期的なデート」

4週に1回、2週に1回、週1回——健診のたびに赤ちゃんの成長を確認できる、特別な時間です。「また行かなきゃ」ではなく、「また会える」と思えると、少し気持ちが変わるかもしれません🌿

  • 初診の目安は妊娠5〜6週ごろ(生理予定日から1〜2週間後)
  • 健診頻度:初期4週に1回→中期2週に1回→後期週1回、合計14回程度
  • 初診では血液型・貧血・感染症など多数の血液検査を行う
  • 出生前診断(NIPT・羊水検査など)は任意。よく話し合って決める
  • 妊婦健診補助券は14回分(自治体による)。忘れずに毎回持参
  • 出血・強い腹痛・破水・胎動減少は迷わず産院に連絡

Amariaはいつも、あなたの隣にいます🌸

9. よくある質問(Q&A)

Q
初診は産婦人科でなくてもいいですか?
A
内科や婦人科ではなく、「産婦人科」または「産科」を受診してください。分娩も希望する場合は、出産まで対応している施設を選ぶのがおすすめです。
Q
健診は毎回同じ病院でないとダメですか?
A
基本的には同じ施設での継続管理が望ましいです。引越しや転院の場合は、紹介状を書いてもらうとスムーズです。
Q
補助券は里帰り出産先でも使えますか?
A
多くの場合使えますが、補助額が異なることがあります。里帰り先の自治体に確認してみてください。
Q
仕事があって健診に行けない場合は?
A
母性健康管理の観点から、妊婦健診のための通院は「勤務扱い」にするよう事業主に求めることができます(厚生労働省の指針)。職場に相談してみてください。
Q
パートナーも健診に同席できますか?
A
多くの施設で同席可能です。ただし施設によってルールが異なるため、事前に確認してください。エコーで赤ちゃんの様子を一緒に見られる貴重な機会です🌿

10. 次に読む記事

⚠ 免責事項・医療に関するご注意
本記事はAmaria編集部が、厚生労働省・日本産科婦人科学会・e-ヘルスネット・日本産婦人科医会の公開情報をもとに作成した情報提供記事です。個人の医療判断・診断・治療の代替となるものではありません。受診に関するご不明点は、かかりつけの産婦人科医にご相談ください。
References
  • 厚生労働省「妊婦健康診査の公費負担について」www.mhlw.go.jp
  • 日本産科婦人科学会「妊婦健診・検査について」www.jsog.or.jp
  • e-ヘルスネット(厚生労働省)「妊娠中の健康管理」
  • 日本産婦人科医会 一般向け情報
  • 厚生労働省「妊娠・出産をサポートする女性にやさしい職場づくりナビ」
上部へスクロール